
中古PCを使っていて、ACアダプターを接続しても充電できない、ケーブルの角度によって電源が切れるといった症状が出た場合は、ACアダプターの故障が考えられます。
ただし、電源が入らない原因はACアダプターだけとは限りません。バッテリーや充電端子、パソコン本体に問題がある場合もあるため、まずは症状を確認して原因を切り分けることが大切です。
ACアダプターを交換する場合は、差し込み口の形だけで選ぶのではなく、対応機種、出力電圧・電流、コネクターの仕様などを確認する必要があります。USB Type-Cで充電する機種では、USB Power Delivery(USB PD)への対応や必要な出力も確認しましょう。
この記事では、中古PCのACアダプターが故障したときの確認方法から、メーカー純正品・互換品を選ぶときの注意点、USB Type-C充電まで順番に解説します。
ACアダプターを交換する前に確認したいポイント

ACアダプターを接続しても充電できない、電源が入らないといった症状があっても、すぐにACアダプターの故障と判断することはできません。
まずはコンセントやケーブルの接続状態を確認し、可能であれば別のコンセントでも試してみましょう。ケーブルの断線やコネクターの破損、異常な発熱や変色などがないかも確認します。
それでも改善しない場合は、ACアダプターの故障だけでなく、バッテリーや充電端子、パソコン本体側に原因がある可能性も考えられます。
電圧・電流・出力を確認する
交換用のACアダプターを選ぶときは、現在使用しているACアダプターのラベルやパソコンメーカーの仕様表を確認します。
特に確認したいのは、次の項目です。
• 出力電圧(V)
• 出力電流(A)
• 出力(W)
• コネクターの形状・サイズ
• 対応機種
基本的には、メーカーがその機種に指定している電源仕様に合ったACアダプターを使用することが重要です。
見た目が似ているACアダプターでも、出力電圧やコネクターの仕様が異なる場合があります。手元にある別のACアダプターを、差し込めるという理由だけで使用するのは避けましょう。
差し込み口の形だけで判断しない
丸型のDCコネクターは、外見がよく似ていても外径・内径や極性などが異なる場合があります。また、メーカーや機種によっては独自の仕様が採用されていることもあります。
そのため、「差し込み口に入るから使える」と判断するのは危険です。
ACアダプター本体に記載されている型番を確認し、パソコンの型番と照らし合わせて、メーカーが案内している対応品を選ぶのが基本です。
純正品が見つからず互換ACアダプターを使用する場合も、対応機種や電源仕様が明記されている製品を選びましょう。
まずはメーカー純正のACアダプターを確認する

ACアダプターを交換する場合は、まずパソコンメーカーがその機種に対応している純正品を確認しましょう。
純正ACアダプターは、対応するパソコンの電源仕様やコネクターに合わせて設計されているため、交換品を選ぶときに仕様を間違えにくいのがメリットです。
パソコンとACアダプターの型番を確認する
純正品を探すときは、パソコン本体のメーカー名だけでなく、正確な型番を確認します。
同じメーカーのノートパソコンでも、シリーズやモデルによって必要なACアダプターが異なることがあります。
現在使用しているACアダプターが手元にある場合は、本体ラベルに記載されている型番や出力仕様も確認しておきましょう。
そのうえで、メーカーの公式サイトや取扱説明書、サポート情報などから、自分のパソコンに対応するACアダプターを確認します。
中古の純正品を購入するときは状態も確認する
古い中古PCでは、新品の純正ACアダプターが販売終了になっていることもあります。その場合、中古の純正品を探す方法もあります。
ただし、中古のACアダプターは外観だけでは劣化状態を判断しにくいため、購入前に次の点を確認しましょう。
• ケーブルに破れや強い折れ曲がりがないか
• コネクター部分が変形していないか
• 対応するパソコンの型番が確認できるか
• 販売店の保証や返品条件があるか
特に電源まわりの部品は、故障すると充電できないだけでなく、使用中に電源が不安定になることもあります。
価格だけで選ばず、状態や対応機種を確認できる販売元から購入することが大切です。
USB Type-Cで充電できる中古PCは何を確認する?

最近のノートパソコンには、USB Type-C端子から充電できる機種も増えています。
ただし、USB Type-C端子が付いているだけで、必ず充電できるわけではありません。USB Type-Cはコネクターの形を示すもので、対応する機能はパソコンや端子によって異なります。
USB Type-C充電を利用する場合は、まずパソコンメーカーの仕様表や取扱説明書で、その機種がUSB Type-Cからの充電に対応しているか確認しましょう。
USB Power Delivery(USB PD)への対応を確認する
ノートパソコンのUSB Type-C充電では、USB Power Delivery(USB PD)に対応した機種があります。
USB PDは、接続した機器の対応範囲に応じて電力を供給するための規格です。
ただし、USB Type-C端子だからといってUSB PDに対応しているとは限りません。見た目だけで判断せず、パソコンの仕様表やメーカーのサポート情報で充電対応を確認することが大切です。
中古PCではACアダプターが付属していない場合もあるため、購入前に充電方式まで確認しておくと交換品を選びやすくなります。
必要な出力はパソコンの機種によって異なる
USB PD対応の充電器なら、どれでも同じようにノートパソコンを充電できるわけではありません。
必要な出力は機種によって異なり、出力が不足している充電器では、充電速度が遅くなったり、パソコンを使用しながらではバッテリー残量が増えなかったりすることがあります。
そのため、「45W以上なら大丈夫」「65Wあれば十分」と一律に判断するのではなく、パソコンメーカーが指定・推奨している充電器の出力を確認して選びましょう。
また、USB Type-C充電では充電器だけでなく、使用するケーブルが必要な電力に対応していることも重要です。
充電器・ケーブル・パソコンの組み合わせを確認し、その機種に適した仕様の製品を使用してください。
純正品が見つからない場合は互換ACアダプターを確認する

古い中古PCでは、メーカー純正のACアダプターがすでに販売終了になっていることがあります。
その場合は互換ACアダプターも選択肢になりますが、価格やコネクターの形だけで選ぶのは避けましょう。
対応機種と電源仕様が明確に記載されている製品を選ぶことが基本です。
対応機種と電源仕様を確認する
互換ACアダプターを購入するときは、商品説明に自分のパソコンの型番が記載されているか確認しましょう。
あわせて、出力電圧・電流・コネクターなどの仕様も確認します。
同じメーカーのパソコンでも、モデルによって対応するACアダプターが異なる場合があります。
「同じメーカーだから使える」「コネクターが入るから使える」と判断せず、対応機種と仕様の両方を確認してください。
PSEマークや販売元も確認する
日本で使用するACアダプターを選ぶときは、PSEマークの表示も確認しておきましょう。
ACアダプターは、電気用品安全法では「直流電源装置」として規制対象となる製品です。
また、互換品は価格だけで比較するのではなく、製品仕様や販売事業者の情報、保証・返品条件などが明確かどうかも確認しましょう。
購入後に使用して、異常な発熱やにおい、変色、異音などが見られた場合は、そのまま使い続けず使用を中止してください。
ACアダプターの断線や故障を防ぐ使い方

ACアダプターは毎日のように抜き差しするため、使い方によってはケーブルやコネクターに負担がかかります。
特に注意したいのが、ケーブルの根元です。強く折り曲げたり、引っ張ったりする状態が続くと、内部の断線やコネクターの破損につながることがあります。
ケーブルを強く曲げたり引っ張ったりしない
ACアダプターをパソコンやコンセントから外すときは、ケーブルを引っ張るのではなく、プラグやコネクター部分を持って抜きましょう。
持ち運ぶときも、ケーブルをACアダプター本体にきつく巻き付けるのは避けます。
根元に強い力がかからないよう、ケーブルには余裕を持たせて扱うことがポイントです。
また、机や家具でケーブルを挟んだり、上に重い物を置いたりしないよう注意してください。
ケーブルや本体の状態を定期的に確認する
長く使用しているACアダプターは、ときどきケーブルやコネクター、本体の状態を確認しましょう。
次のような異常が見つかった場合は注意が必要です。
• ケーブルの被覆が破れている
• ケーブルの根元が大きく曲がっている
• 内部の線が見えている
• コネクターが変形している
• 本体やプラグに変色・焦げた跡がある
• 異臭や異音などの異常がある
このような状態で使い続けると、発熱や故障などにつながるおそれがあります。
破損や異常が確認できたACアダプターは使用を続けず、対応する製品への交換を検討しましょう。
まとめ|ACアダプターは対応機種と電源仕様を確認して選ぼう

中古PCのACアダプターが故障した場合は、すぐに代用品を購入するのではなく、まずケーブルやコネクターの状態、パソコン本体やバッテリーに問題がないか確認しましょう。
交換が必要な場合は、次のポイントを確認することが大切です。
• パソコンの正確な型番を確認する
• 対応機種と電源仕様を確認する
• まずはメーカー純正品を確認する
• 互換品は対応機種やPSE表示、販売元などを確認する
• USB Type-C充電はUSB PDへの対応と必要な出力を確認する
特に、コネクターの形が同じという理由だけでACアダプターを選ばないことが重要です。
純正品でも互換品でも、パソコンメーカーの仕様や対応機種を確認したうえで、自分の中古PCに合ったACアダプターを選びましょう。
また、中古PCを購入するときは、本体の状態だけでなくACアダプターの有無や保証内容も確認しておくと安心です。

