中古PCのWi-Fiが繋がらない・遅い時の原因と対策まとめ

中古パソコンでWi-Fiが繋がらない、通信が遅いと感じても、すぐにパソコン本体の故障と判断する必要はありません。Wi-Fiの設定やルーターの状態、電波環境、無線LANドライバーなど、さまざまな原因が考えられます。

特に年式の古い中古パソコンでは、搭載されている無線LANアダプターによって、対応するWi-Fi規格や周波数帯が異なる場合があります。そのため、まずはパソコン側の設定だけでなく、ルーターや周囲の通信環境も含めて原因を切り分けることが大切です。

この記事では、Wi-Fiが繋がらない・遅い・途切れるといった症状について、最初に確認したい基本設定から、ルーターや電波環境、無線LANアダプター、ドライバーまで順番に解説します。

簡単に確認できるところから一つずつ試して、原因を絞り込んでいきましょう。

Wi-Fiが繋がらないときに、まず確認したいこと

手前のスマートフォンには「Wi-Fi接続中」の画面が出ているのに、奥にあるパソコンのネットが繋がらず困っている様子。

Wi-Fiが繋がらないときは、いきなりドライバーを更新したり、ネットワーク設定を変更したりする必要はありません。まずはWi-Fiが有効になっているかを確認し、ほかの機器でも同じネットワークに接続できるか試してみましょう。

最初に簡単な確認をしておくことで、原因がパソコン側にあるのか、ルーターやインターネット回線側にあるのかを切り分けやすくなります。

Wi-Fiと機内モードの設定を確認する

最初に、WindowsのWi-Fiがオンになっているか確認します。あわせて、機内モードがオンになっていないかも確認しておきましょう。

Windows 11では、タスクバー右側のネットワーク・音量・バッテリーのアイコンが表示されている部分をクリックすると、クイック設定からWi-Fiの状態を確認できます。

Wi-Fiがオンになっている場合は、接続したいネットワーク名(SSID)が一覧に表示されているか確認し、表示されていれば選択して接続します。

Wi-Fi自体が表示されない、または接続したいSSIDが見つからない場合は、無線LANアダプターやドライバー、対応する周波数帯などに原因がある可能性があります。これらは後の項目で詳しく確認します。

 

スマートフォンなど別の機器でも接続できるか確認する

次に、スマートフォンや別のパソコンを使って、同じWi-Fiに接続できるか確認します。

ほかの機器でも接続できない場合は、パソコンではなくルーターやインターネット回線側に問題が起きている可能性があります。一方、ほかの機器は正常に接続でき、この中古パソコンだけ繋がらない場合は、パソコン側の設定や無線LANアダプター、ドライバーなどを中心に確認していきます。

ほかの機器と比較することで、どこに原因があるのかを早い段階で絞り込めます。

 

Wi-Fiに繋がらないときの基本的な対処法

白いルーターの表面にある「Power」や「Wi-Fi」などのランプが、正常に緑色に点灯しているアップ。

Wi-Fiは有効になっているのに接続できない場合は、まず簡単に試せる対処から進めます。設定を大きく変更する前に、Wi-Fiへの再接続とルーターの再起動を試してみましょう。

Wi-Fiを一度切断して再接続する

接続したいWi-Fiが表示されているのにインターネットへ繋がらない場合は、一度Wi-Fiを切断してから再接続してみます。

それでも改善しない場合は、Windowsに保存されているネットワーク情報を削除し、もう一度接続する方法があります。

Windows 11では「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→「既知のネットワークの管理」を開き、使用しているネットワークを選んで「削除」をクリックします。その後、Wi-Fi一覧から同じネットワークを選択し、パスワードを入力して接続し直します。

保存されていた接続情報に問題がある場合は、ネットワークを登録し直すことで改善することがあります。

ルーターを再起動して接続を確認する

パソコン側を確認しても繋がらない場合は、ルーターやモデムを再起動します。一時的な通信エラーであれば、再起動によって接続が回復することがあります。

再起動の方法は機種によって異なるため、基本的には使用しているルーターやモデムの取扱説明書に従ってください。

再起動後はすぐに操作せず、ランプの状態が安定してからWi-Fiへ接続し直します。

なお、同じWi-Fiを利用しているスマートフォンなども繋がらない場合は、パソコンだけではなく、ルーターやインターネット回線側の問題も考えられます。

 

中古PCでは無線LANアダプターとドライバーも確認する

白いルーターの裏側に、青いインターネット用のケーブル(LANケーブル)がしっかりと差し込まれている様子。

基本的な対処を試してもWi-Fiに繋がらない場合は、パソコンに搭載されている無線LANアダプターを確認します。

特に年式の古い中古パソコンでは、搭載されている無線LANアダプターによって対応するWi-Fi規格や周波数帯が異なります。また、Windowsでアダプターが正しく認識されていなかったり、ドライバーに問題があったりすると、Wi-Fiが表示されない・接続できないといった症状が起こることがあります。

無線LANアダプターが認識されているか確認する

まずは「デバイス マネージャー」を開き、「ネットワーク アダプター」の中に無線LANアダプターが表示されているか確認します。

無線LANアダプターが表示されていても無効になっている場合は、有効にすることでWi-Fiを利用できるようになることがあります。

一方、無線LANアダプター自体が表示されない場合は、ドライバーが正しくインストールされていない、またはWindowsがアダプターを認識できていない可能性があります。

また、古い無線LANアダプターでは、対応しているWi-Fi規格や周波数帯が限られている場合があります。中古PCでは「Wi-Fi機能があるか」だけでなく、どの規格・周波数帯に対応しているかも確認することが大切です。

 

Wi-Fiドライバーを確認・更新する

無線LANアダプターは認識されているのにWi-Fiへ接続できない場合は、ドライバーの状態も確認します。

まずWindows Updateを実行し、利用できる更新プログラムがないか確認します。あわせて「デバイス マネージャー」から無線LANアダプターのドライバー情報を確認しておきましょう。

ドライバーを入れ直す必要がある場合は、パソコンメーカーの公式サイトから、使用している機種とWindowsのバージョンに対応したドライバーを確認します。

Wi-Fiに接続できずドライバーをダウンロードできない場合は、別のパソコンで必要なドライバーを入手し、USBメモリなどを使って移す方法もあります。

ドライバーの削除や再インストールは、基本的な確認をしても改善しない場合に行うと考えておくとよいでしょう。

 

Wi-Fiが遅い・途切れるときは電波環境を確認する

ノートパソコンの画面に大きく表示されたWi-Fiマークに、優しく指を触れて接続を確認しようとしている様子。

Wi-Fiには繋がっているものの、通信が遅い、途中で切れるといった場合は、パソコンの設定だけでなく電波環境も確認します。

Wi-Fiの通信状態は、ルーターとの距離や壁などの障害物、使用している周波数帯、周囲の電波干渉によって変わります。まずはルーターの近くで通信状態が改善するか試してみましょう。

ルーターとの距離や障害物を確認する

ルーターから離れた場所で使っている場合は、一度パソコンをルーターの近くに移動して、速度や接続の安定性が変わるか確認します。

近づけると改善する場合は、パソコンの故障ではなく、距離や壁などによって電波が弱くなっている可能性があります。

ルーターとパソコンの間に壁や床、金属製の家具などがあると、Wi-Fiの電波が弱くなることがあります。また、2.4GHz帯では電子レンジやコードレス電話など、同じ周波数帯を利用する機器の影響を受ける場合があります。

ルーターに近づくだけで改善するか確認すると、電波環境が原因かどうかを切り分けやすくなります。

 

2.4GHz・5GHzを使い分ける

ルーターとパソコンの両方が2.4GHz・5GHzに対応している場合は、利用する場所に合わせて周波数帯を切り替えることで、通信状態が改善することがあります。

周波数帯 特徴 向いている環境
2.4GHz 遠くまで届きやすく、壁などの障害物の影響を比較的受けにくい ルーターから離れた部屋や壁を挟む場所
5GHz 比較的高速で、2.4GHz帯より電波干渉を受けにくい ルーターに近く、速度を重視したい場所

【ここをチェック!】

ルーターの近くで使うなら5GHz、離れた部屋や壁を挟む場所では2.4GHzも試してみましょう。ただし、古い中古パソコンでは5GHzに対応していない場合があります。利用できる周波数帯は、無線LANアダプターの仕様を確認してください。

たとえば、ルーターの近くで使っているのに2.4GHzへ接続していて速度が遅い場合は、5GHzへ切り替えることで改善する可能性があります。反対に、5GHzで接続していて離れた部屋では不安定になる場合は、2.4GHzも試してみましょう。

 

改善しない場合はWindowsの診断と外付けWi-Fi子機を検討する

ノートパソコンの横から伸びたアダプターに、何本ものグレーのケーブルが複雑に繋がっている様子。

ここまでの対処を試してもWi-Fiの問題が改善しない場合は、Windowsのネットワーク診断を利用して原因を確認します。

また、年式の古い中古パソコンでは、内蔵されている無線LANアダプターの対応規格や性能が現在の利用環境に合っていないこともあります。その場合は、外付けのWi-Fi子機を利用する方法もあります。

Windowsのネットワーク診断を実行する

Windows 11では「Get Help」アプリから、ネットワークとインターネットのトラブルシューティングを実行できます。

Wi-Fiに接続できない原因を自分で判断しにくい場合は、設定を大きく変更する前に診断を実行してみましょう。

診断結果に問題や推奨される対処方法が表示された場合は、画面の案内に沿って確認します。

それでも改善しない場合は、ネットワークのリセットも選択肢になります。ただし、ネットワークアダプターや設定がいったん削除され、VPNソフトなどの再設定が必要になる場合もあるため、ネットワークのリセットはほかの対処を試した後の最終手段として考えましょう。

 

外付けWi-Fi子機を利用する

内蔵の無線LANアダプターが古い、対応するWi-Fi規格や周波数帯が限られているといった場合は、USB接続の外付けWi-Fi子機を利用する方法があります。

外付けWi-Fi子機を選ぶときは、Wi-Fi規格だけでなく、使用しているWindowsへの対応状況やUSB端子の種類も確認してください。

また、新しい規格に対応したWi-Fi子機を取り付けても、ルーター側が同じ規格に対応していなければ、その規格を利用した通信はできません。

中古PC本体を買い替える前に、無線LAN機能だけを補う方法のひとつとして検討できます。

 

Windows Update後にWi-Fiが繋がらなくなった場合の対処法

青い光に包まれた地球の周りを、光の線がネットワークのように結んでいるデジタルなイメージ画像。

Windows Updateの直後からWi-Fiに繋がらなくなった場合は、更新に伴ってネットワークアダプターのドライバーや設定に問題が起きていないか確認します。

ただし、更新直後に発生したからといって、必ずWindows Updateが原因とは限りません。まずは更新プログラムとWi-Fiドライバーの状態を確認して、原因を切り分けていきましょう。

更新プログラムとドライバーを確認する

まず「設定」→「Windows Update」を開き、利用できる更新プログラムが残っていないか確認します。更新後に再起動していない場合は、作業中のデータを保存してからパソコンを再起動してください。

Windows Updateでは、ネットワークアダプターを含むハードウェアのドライバーが配信されることがあります。また、Windows 11では「詳細オプション」→「オプションの更新プログラム」にドライバーの更新が表示される場合があります。

利用できるWi-Fiドライバーが表示されている場合は、内容を確認したうえで更新します。

 

Wi-Fiドライバーを再インストールする

更新プログラムを確認しても改善せず、Windows Update後からWi-Fiの問題が続いている場合は、無線LANアダプターのドライバーを再インストールする方法があります。

再インストールする前に、使用しているパソコンのメーカー公式サイトで、機種とWindowsのバージョンに対応したWi-Fiドライバーを入手できるか確認しておきましょう。

Wi-Fiが使えずダウンロードできない場合は、別のパソコンで必要なドライバーをダウンロードし、USBメモリなどに保存して移す方法があります。

そのうえで「デバイス マネージャー」から対象の無線LANアダプターを確認し、必要に応じてドライバーを再インストールします。

ドライバーを削除する前に、再インストールに必要なドライバーを確保しておくことが大切です。

 

まとめ|Wi-Fiトラブルは原因を切り分けて対処しよう

ソファでノートパソコンを使いながら、インターネットが無事に繋がって嬉しそうに拳を握り、ガッツポーズをする男性。

中古パソコンでWi-Fiが繋がらない、遅い、途中で切れるといった症状が起きても、すぐにパソコン本体の故障と判断する必要はありません。

まずはWi-Fiや機内モードの設定を確認し、スマートフォンなど別の機器でも同じWi-Fiに接続できるか試してみましょう。ほかの機器は正常に繋がるのに中古パソコンだけ繋がらない場合は、パソコン側に原因がある可能性を絞り込みやすくなります。

接続できても通信が遅い、途切れる場合は、ルーターとの距離や障害物、2.4GHz・5GHzの使い分けなど、電波環境も確認します。

それでも改善しない場合は、無線LANアダプターの認識状態や対応規格、Wi-Fiドライバー、Windowsのネットワーク診断などを順番に確認してください。

年式の古い中古パソコンでは、内蔵の無線LANアダプターが利用環境に合っていない場合もあります。その場合は、外付けWi-Fi子機で無線LAN機能を補う方法もあります。

簡単に確認できるところから一つずつ原因を切り分けることが、Wi-Fiトラブルを解決する近道です。

中古パソコンで起こりやすい不具合をまとめて整理したい方は、「中古パソコンのトラブル完全ガイド【印刷・Wi-Fi・復元】」もあわせて確認しておくと安心です。

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